「急な冠婚葬祭でお金が必要になった」「事故や病気で予期せぬ出費が…」など、今すぐ10万円が必要になる場面は誰にでも起こり得ます。

しかし、収入が不安定だったり、専業主婦（主夫）や学生であったりすると、「カードローンの審査に通るか不安…」「できれば審査なしで借りたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、すでに特定の条件を満たしていれば、実質的に審査なしで10万円を借りる方法は存在します。

この記事では、審査なしで10万円を調達する方法5選に加え、審査はあっても即日融資に対応可能で便利な方法、そして安全にお金を借りるための注意点を詳しく解説します。

ご自身の状況に最適な方法を見つけ、急な出費を乗り切るための一助となれば幸いです。

審査なしで10万円借りる方法5選

ここでは、新たな審査を受けることなく、即日でお金を借りられる可能性のある5つの方法を紹介します。

それぞれの特徴や注意点を理解し、ご自身に合った方法を選びましょう。

	クレジットカードの キャッシング機能	生命保険の 契約者貸付	質屋	家族・友人 から借りる
審査の有無	なし （既存枠の場合）	なし	なし	なし
即日融資	可能	可能 （保険会社による）	可能	可能 （相手による）
金利	年15.0%〜18.0% （高め）	年2%〜6%程度 （低金利）	月利1.8%〜8%程度 （非常に高い）	無利子 （場合による）
メリット	既存枠なら審査不要 即日融資可能 使い道が自由	低金利 審査不要 手続きが比較的簡単	審査不要 即日融資可能 信用情報に影響なし	低金利/無利子 審査不要 柔軟な返済条件
デメリット	金利が高い 借り過ぎリスク 信用情報に影響の可能性	解約返戻金が減少 保険失効のリスク 利用できる人が限られる	非常に高金利 品物の喪失リスク 利用できる人が限られる	人間関係の悪化リスク 心理的負担 贈与税のリスク（高額・無期限の場合）
おすすめの人	既存クレカ保有者 急な資金が必要 少額を短期間で返済	保険加入者 低金利を望む 審査なしで借りたい	価値ある品物を持つ 審査なしで借りたい 短期利用	信頼できる家族・友人がいる 無利子で借りたい 金融機関借入が難しい

クレジットカードのキャッシング

お持ちのクレジットカードに「キャッシング枠」がすでに設定されている場合、その枠内であれば新たな審査なしで即日お金を借りられます。

キャッシング枠とは、ショッピング枠とは別に設定された現金を借りるための限度額のことです。

カード発行時に自動で付帯していることも多いため、まずはご自身のカードの会員ページや利用明細を確認してみましょう。

• メリット：キャッシング枠があれば、コンビニや銀行のATMですぐに現金を引き出せる。新たな申し込み手続きが不要。
• 注意点：キャッシング枠が設定されていない場合、枠を設定するために審査が必要（数日かかる場合がある）。カードローンの金利（年15.0%～18.0%程度）と同水準か、やや高めになることが多い。

生命保険の契約者貸付制度

もしあなたが「終身保険」や「養老保険」など、解約返戻金（かいやくへんれいきん）が貯まるタイプの生命保険に加入しているなら、「契約者貸付制度」を利用できる可能性があります。

これは、将来受け取るはずの解約返戻金を担保にお金を借りる制度で、保険を解約する必要はありません。

• メリット：審査がなく、Webや電話で申し込めば数日以内に入金される。金利が年2.0%～6.0%程度と非常に低い。
• 注意点：「掛け捨て型」の保険では利用できない。借りられる金額は、解約返戻金の7～9割程度が上限。返済しないままだと、将来受け取る保険金や解約返戻金から借入額と利息が差し引かれる。

質屋や買取サービスで現金化

ブランド品、腕時計、ゲーム機、スマートフォンなど、価値のある品物を持っている場合、質屋に預けて（質入れして）お金を借りることができます。

品物の査定額に応じて融資額が決まるため、個人の信用情報に関する審査はありません。

• メリット：審査不要で、その日のうちに現金を手にできる。期限内に返済すれば、預けた品物は手元に戻る。万が一返済できなくても、品物を手放すだけで取り立てはない（質流れ）。
• 注意点：金利が非常に高い（月利で設定されることが多く、年利換算すると100%を超える場合も）。借りられる金額は、査定額の7～8割程度。期限内に返済できないと、大切な品物を失うことになる。

家族や友人からお金を借りる

最も手軽で、金利の心配もないのが、家族や友人といった身近な人から借りる方法です。信頼関係があれば、審査なしで助けてもらえる可能性があります。

• メリット：審査や手続きが不要。無利子で借りられる可能性が高い。
• 注意点：金銭トラブルが原因で、大切な人間関係が壊れるリスクが最も高い。返済日や金額を曖昧にせず、必ず「借用書」を作成するなど、誠実な対応が不可欠。

公的融資で10万円借りることも可能！

生活に困窮している場合、国や自治体が提供する公的な融資制度を利用できる可能性があります。

これらの制度はセーフティネットとしての役割を担っており、非常に低い金利、あるいは無利子で借りられるのが特徴です。

ただし、利用には条件があり、審査や相談を経て融資実行までには時間がかかります。

	緊急小口資金	総合支援資金	教育支援資金	求職者支援資金
審査の有無	あり	あり	あり	あり
即日融資	不可 （最短5営業日）	不可	不可	不可
金利	無利子	無利子〜年1.5% （保証人有無による）	無利子	年3.0%程度
メリット	無利子 保証人不要 返済の猶予期間あり	低金利 生活再建の相談が可能 まとまった額を借入可能	無利子 教育に関する費用に利用可 世帯の子どもが対象	低金利 保証人不要 訓練中の生活費を支援
デメリット	対象が低所得世帯 融資までに時間がかかる 借入額が少ない(10万円以内)	対象が低所得世帯 保証人なしだと有利子 継続的な相談が必要	対象が低所得世帯 融資までに時間がかかる 使い道が教育費に限定	職業訓練の受講が条件 借入額が少ない 融資までに時間がかかる
おすすめの人	低所得世帯 緊急で生活資金が必要 無利子で借りたい	低所得世帯 失業などで生活に困窮 生活を立て直したい	低所得世帯 子どもの進学・就学費用が必要 無利子で借りたい	職業訓練を受講中 給付金だけでは生活費が不足 低金利で借りたい

緊急小口資金

緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった低所得世帯を対象とした制度です。

10万円以内の必要な額を、無利子・保証人不要で借りられます。申し込み窓口は、お住まいの市区町村の社会福祉協議会です。

総合支援資金

失業などにより日常生活全般に困難を抱えている世帯に対し、生活の立て直しのために継続的な相談支援と合わせて資金を貸し付ける制度です。

教育支援資金

低所得世帯の子どもが高校や大学などへ進学・就学する際に必要な経費を貸し付ける制度です。

求職者支援資金

職業訓練受講給付金を受給する予定の方で、その給付金だけでは生活費が不足する場合に利用できる貸付制度です。

審査なしのカードローンは実在しない！その理由と注意点

「審査なし！誰でもOK！」といった甘い言葉で融資を宣伝する広告を見かけることがありますが、正規の金融機関（消費者金融や銀行）で、審査なしのカードローンは絶対に存在しません。

なぜなら、貸金業法という法律で、貸金業者はお金を貸す際に申込者の「返済能力を調査すること」が義務付けられているからです。

この審査を怠る業者は、法律を守らない違法な業者、つまり「闇金（やみきん）」です。

審査がないことを謳う業者は、申込者を安心させて個人情報を抜き取ったり、法外な金利で貸し付けたりすることが目的です。

絶対に利用しないでください。

審査に通過するためのポイント

「やはりカードローンを検討したい」という方のために、審査に通過する確率を少しでも上げるためのポイントを5つ紹介します。

1. 申込条件を満たしているか確認する: カードローンには「年齢満20歳以上」「安定した収入がある方」といった基本的な申込条件があります。まずはご自身がこの条件を満たしているか、公式サイトで必ず確認しましょう。
2. 短期間に複数社へ申し込まない: 審査に不安だからと、短期間に何社も同時に申し込むのは逆効果です。「申し込みブラック」という状態に陥る可能性があります。申し込みは1社に絞りましょう。
3. 必要最低限の借入金額を申請する: 希望する借入額が少ないほど、返済能力のハードルは下がります。本当に必要なのが10万円であれば、希望額を「10万円」で申請しましょう。
4. 情報を正しく申告する: 年収を多めに書いたり、他社からの借入を隠したりするのは絶対にやめましょう。嘘は必ずバレますし、虚偽申告が発覚すると詐欺とみなされるリスクもあります。
5. 審査に一度落ちたら期間を空けてから申し込む: 申込履歴は信用情報機関に6ヶ月間残ります。一度審査に落ちた場合は、最低でも6ヶ月は期間を空けましょう。

10万円借りる場合、利用を避けるべきサービス

手軽そうに見えても、絶対に関わってはいけない危険なサービスがあります。

これらを利用すると、お金の問題だけでなく、人生そのものを壊しかねません。

• 闇金（違法金融業者）：法外な利息と脅迫的な取り立てを行う犯罪組織です。
• SNSやWEB掲示板などの個人間融資：実態は闇金であることがほとんどです。個人情報を悪用されたり、犯罪に巻き込まれたりします。
• クレジットカードの現金化：カード会社の規約違反であり、カード利用停止のリスクがあります。手数料が非常に高く、実質的な高金利の借金です。
• 違法な給与ファクタリング：「給料の前払い」を装った高金利の貸付（闇金）です。

できるだけ早く10万円借りるならオンラインカードローンが便利

ここまでの情報を踏まえ、「安全」かつ「スピーディ」に10万円を用意したい場合、大手消費者金融のオンラインカードローンが最も現実的な選択肢と言えるでしょう。

• Webで申し込みから借入まで完結
• 最短20分～1時間程度で審査・融資が可能
• 初めての利用なら30日間無利息サービスがある場合が多い

審査はありますが、パートやアルバイトでも安定した収入があれば申し込めます。

10万円という少額であれば、審査のハードルも比較的低い傾向にあります。

借入前に返済シミュレーションを活用しよう

お金を借りる際は、「どうやって返すか」を具体的に計画することが非常に重要です。ほとんどの金融機関の公式サイトには、返済シミュレーション機能が用意されています。

例えば、「10万円を年利18.0%で借りて、毎月1万円ずつ返済する」と設定すると、返済回数は11回、総返済額は約108,982円（利息約8,982円）といった具体的な数字が分かります。

借りる前に必ずシミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てましょう。

また、以下の項目を入力することで簡単にシミュレーションできますので、試してみましょう。

よくある質問

無職でも借りられますか？

カードローンなどの金融機関からの借入は、安定収入が条件のため原則として難しいです。

ただし、本記事で紹介した「生命保険の契約者貸付」や「質屋」であれば、収入に関わらず利用できます。

また、生活にお困りの場合は、公的融資制度についてお住まいの社会福祉協議会に相談することをおすすめします。

専業主婦（主夫）で収入がなくても借りられますか？

ご自身に収入がない場合、消費者金融からの借入は難しいですが、一部の銀行カードローンでは「配偶者貸付」という制度に対応している場合があります。

これは、配偶者の同意を得た上で、配偶者の年収と合算して審査を受けることができる制度です。

ただし、対応している金融機関は限られており、配偶者の同意書や収入証明書などが必要になります。

10万円借りたら、利息はいくらになりますか？

利息は「金利」と「返済期間」によって決まります。

例えば、金利年18.0%で10万円を借りた場合、1年間で返済すれば利息の合計は約1万円になります。

返済期間が短ければ短いほど、支払う利息の総額は少なくなります。

各社の返済シミュレーションで確認することをおすすめします。

家族や会社にバレずに借りることはできますか？

大手消費者金融のWeb完結申込を利用すれば、カードレスで契約でき、自宅への郵送物をなしにできる場合がほとんどです。

また、勤務先への在籍確認も、原則電話なしで書類提出などで対応してくれる業者が増えています。

これらのサービスを活用すれば、周囲に知られるリスクを大幅に減らすことが可能です。

銀行カードローンと消費者金融カードローンの違いは何ですか？

大きな違いは「金利」と「融資スピード」です。

一般的に、銀行カードローンは金利が低い（年14%台など）傾向にありますが、審査が厳格で、融資までに数日～1週間以上かかることが多いです。

一方、消費者金融カードローンは金利がやや高め（年18%前後）ですが、審査がスピーディで、最短即日融資に対応している点が強みです。

「多少金利が高くても今日中に借りたい」なら消費者金融、「時間はかかっても少しでも利息を抑えたい」なら銀行カードローンが向いています。

この記事のまとめ

急な出費で10万円が必要になった際の対処法について解説しました。重要なポイントを以下にまとめます。

• 審査なしで借りる方法は存在する
  クレジットカードのキャッシング枠（設定済みの場合）、生命保険の契約者貸付、質屋の利用などは、新たな審査なしで現金を調達できる可能性があります。
• 「審査なしカードローン」は闇金
  正規の金融機関は必ず審査を行います。「審査なし」を謳う業者は違法な闇金なので、絶対に関わらないでください。
• 安全・迅速なら大手消費者金融
  審査はありますが、安全かつスピーディに借りたいなら、Web完結できる大手消費者金融のカードローンが現実的な選択肢です。
• 危険なサービスには手を出さない
  SNSでの個人間融資やクレジットカードの現金化は、高リスクでトラブルの原因となります。絶対に利用を避けましょう。
• 返済計画が最も重要
  借りること以上に、どうやって返すかが大切です。必ず事前に返済シミュレーションを行い、無理のない計画を立ててください。

ご自身の状況に合わせて最適な方法を選び、計画的に利用することが、お金のトラブルを避けるための鍵となります。