住宅ローンの借り換えを検討しているなら、auじぶん銀行の低金利と充実したサービスは見逃せません。
この記事では、auじぶん銀行の借り換えについて、金利水準から審査のポイント、手数料、実際の口コミまで詳しく解説します。
現在の返済負担を軽減し、総返済額を削減するための情報をお届けします。
auじぶん銀行とは?借り換えサービスの特徴
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したネット銀行です。
デジタル完結型のサービス提供を強みとし、au経済圏との連携により独自のメリットを提供しています。
auじぶん銀行の基本情報
auじぶん銀行は2008年に設立された比較的新しい金融機関ですが、KDDIと三菱UFJ銀行という信頼性の高い企業がバックにあります。
ネット銀行の強みを活かしたデジタル完結型のサービス提供により、従来の銀行では実現できない低コスト・高利便性を実現しています。
特にau経済圏との連携により、携帯電話やでんき、各種金融サービスを一体的に利用することで、様々な優遇を受けることができます。
住宅ローン借り換えサービスの特色
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えサービスには、以下の特色があります。
- 低金利での提供:ネット銀行ならではの低コスト運営により、業界トップクラスの低金利を実現しています。
- au優遇制度:auモバイルやじぶんでんきの利用者には、金利優遇が適用され、さらに有利な条件で借り換えが可能です。
- ネット完結の手続き:申込みから契約まで、原則としてインターネット上で完結できるため、忙しい方でも手軽に利用できます。
- 充実した団信保障:がん50%保障団信をはじめとした手厚い保障が、金利上乗せなしで利用できます。
auじぶん銀行借り換えのメリット
auじぶん銀行での住宅ローン借り換えには、多くのメリットがあります。
これらのメリットを理解することで、借り換えを検討する価値があるかどうかを判断できるでしょう。
業界トップクラスの低金利
auじぶん銀行の最大の魅力は、業界トップクラスの低金利です。
変動金利は0.169%(2025年1月時点、全期間引下げプラン、au優遇適用時)という非常に競争力のある水準を実現しています。
固定金利についても、10年固定で1.845%、20年固定で2.505%など、他社と比較して有利な条件を提供しています。
この低金利により、現在1.0%以上の金利で借りている方は、借り換えによる大幅な返済負担軽減が期待できます。
au優遇による金利引下げ
auユーザーには、さらに有利な金利優遇制度が用意されています。
- auモバイル優遇割:年0.07%の金利引下げが適用されます。
- じぶんでんき優遇割:年0.03%の金利引下げが適用されます。
これらの優遇を組み合わせることで、最大年0.15%の金利引下げを受けることが可能です。
ただし、povo2.0は対象外となる点にご注意ください。
充実した団信保障
auじぶん銀行の住宅ローンでは、充実した団体信用生命保険が金利上乗せなしで利用できます。
- がん50%保障団信:がんと診断確定された場合、住宅ローン残高の50%が保障されます(50歳以下限定)。
- 4疾病50%保障:急性心筋梗塞、脳卒中、肝疾患、腎疾患により所定の状態になった場合の保障も含まれています。
- 全疾病保障:すべての病気・ケガで180日以上継続入院した場合、住宅ローン残高が0円になります。
これらの手厚い保障により、万が一の際にも家族が安心して生活を続けることができます。
ネット完結の利便性
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えは、申込みから契約まで原則としてネットで完結できます。
- 来店不要:銀行窓口に足を運ぶ必要がないため、平日の日中に時間を取れない方でも利用しやすくなっています。
- 24時間申込み可能:インターネット環境があれば、いつでも申込み手続きを進めることができます。
- スマホ完結:スマートフォンがあれば、書類撮影から提出まで簡単に行えます。
- 書類のオンライン提出:必要書類をスキャンまたは撮影してアップロードするだけで提出が完了します。
各種手数料の優遇
auじぶん銀行では、借り換えに関する各種手数料が優遇されています。
- 保証料無料:通常の住宅ローンで必要となる保証料が、原則として不要です。
- 印紙代無料:ネット銀行のため、紙の契約書を使用せず、印紙代が不要となります。
- 一部繰上返済手数料無料:将来的に繰上返済を行う際の手数料が無料のため、計画的な返済が可能です。
- ATM手数料優遇:提携ATMでの入出金手数料が、条件に応じて無料となる場合があります。
auじぶん銀行借り換えのデメリット・注意点
メリットが多いauじぶん銀行の借り換えですが、利用前に理解しておくべきデメリットや注意点もあります。
これらの点を十分に検討した上で、借り換えを判断することが重要です。
ネット銀行特有の制約
auじぶん銀行はネット銀行のため、従来の銀行とは異なる制約があります。
- 対面相談窓口なし:店舗を持たないため、直接窓口で相談することができません。
- 電話・チャットサポート中心:疑問点や不明点は、電話やチャット、メールでのサポートが中心となります。
- つなぎ融資非対応:住宅の建築や購入と同時に必要となるつなぎ融資には対応していません。
対面での丁寧な説明を重視する方や、複雑な相談をしたい方にとっては、デメリットとなる可能性があります。
金利変動リスク
変動金利を選択した場合、将来的な金利上昇リスクを理解しておく必要があります。
- 将来的な上昇リスク:市場金利の上昇により、返済額が増加する可能性があります。
- 5年ルール:金利が上昇しても、返済額の見直しは5年ごとに行われます。
- 1.25倍ルール:返済額の増加は、前回の1.25倍までに制限されます。
これらのルールにより急激な返済負担増加は抑制されますが、長期的には金利上昇の影響を受けることになります。
審査の厳格さ
ネット銀行であるauじぶん銀行は、効率的な運営を行う一方で、審査も厳格に行われます。
- 書類審査中心:対面での面談がない分、提出書類による審査が重視されます。
- 書類不備による遅延:提出書類に不備があると、審査が大幅に遅れる場合があります。
- 健康状態による制限:団信加入が必須のため、健康状態によっては利用できない場合があります。
審査をスムーズに進めるためには、事前の準備と正確な書類提出が不可欠です。
借り換えコスト
借り換えを行う際には、以下のようなコストが発生します。
- 事務手数料:借入額×2.20%(税込)が必要となります。
- 登記関連費用:抵当権の設定・抹消に関する登録免許税や司法書士報酬が発生します。
- 火災保険料:新たな保険契約が必要となる場合があります。
これらの諸費用を含めた総合的な判断が必要で、短期間で完済予定の場合は、借り換えメリットが相殺される可能性もあります。
auじぶん銀行の借り換え金利情報
auじぶん銀行の住宅ローン金利は、市場でも非常に競争力のある水準に設定されています。
金利タイプごとの詳細と選び方について解説します。
変動金利の詳細
auじぶん銀行の変動金利は、業界トップクラスの低水準を実現しています。
- 基準金利:年2.341%(2025年1月時点)
- 全期間引下げプラン適用後:年0.319%
- au優遇適用時:年0.169%(auモバイル優遇割とじぶんでんき優遇割の両方適用時)
金利の見直しは年2回(4月1日、10月1日)行われ、それぞれ6月と12月の約定返済日から新金利が適用されます。
他社の変動金利と比較しても、auじぶん銀行の金利競争力は非常に高く、特にauユーザーにとっては大きなメリットとなります。
固定金利の選択肢
auじぶん銀行では、多様な固定金利プランを提供しています。
- 当初固定金利:2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年から選択可能
- 全期間固定金利:借入期間中、金利が変わらないプラン
代表的な固定金利(2025年1月時点、全期間引下げプラン適用後):
- 当初10年固定:年1.355%
- 当初20年固定:年1.975%
- 全期間固定35年:年2.520%
固定期間終了後は、再度固定金利を選択するか、変動金利に移行することができます。
au優遇制度の詳細
auユーザーが受けられる金利優遇制度について、詳しく解説します。
- auモバイル優遇割:auまたはUQ mobileの携帯電話サービスを利用している場合、年0.07%の金利引下げが適用されます。
- じぶんでんき優遇割:auでんきまたはじぶんでんきを利用している場合、年0.03%の金利引下げが適用されます。
- 適用条件:住宅ローンの借入日時点で、対象サービスを利用していることが必要です。
- 優遇期間:適用条件を満たしている限り、借入期間中継続して適用されます。
- 注意点:povo2.0は対象外となるため、auからpovo2.0に変更した場合は優遇が適用されません。
金利タイプの選び方
金利タイプの選択は、ライフプランや金利動向への考え方によって決めるべきです。
変動金利が向いている人:
- 金利上昇リスクを許容できる人
- 早期完済を予定している人
- 金利動向を定期的にチェックできる人
- 家計に余裕がある人
固定金利が向いている人:
- 返済額を一定にしたい人
- 金利上昇リスクを避けたい人
- 長期的な家計管理を重視する人
- 教育費などの支出が控えている人
現在の低金利環境を考慮すると、多くの専門家が変動金利を推奨していますが、個人の価値観やリスク許容度に応じて選択することが重要です。
auじぶん銀行借り換えの審査条件
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えを成功させるには、審査条件を理解し、適切な準備を行うことが重要です。
基本的な申込み条件
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えには、以下の基本条件があります。
- 年齢制限:申込時の年齢が満18歳以上65歳未満で、最終返済時が満80歳の誕生日まで
- 年収条件:前年度の年収が200万円以上(自営業の場合は申告所得)
- 勤続年数:明確な規定はないものの、一般的に1年以上の勤続が望ましいとされています
- 団信加入:指定の団体信用生命保険への加入が原則必須
- 口座開設:auじぶん銀行の円普通預金口座を開設する必要があります
正社員だけでなく、契約社員、派遣社員、年金受給者の方も申込み可能ですが、収入の安定性が重視されます。
審査で重視されるポイント
auじぶん銀行の住宅ローン審査では、以下の点が特に重視されます。
- 年収と返済負担率:年収に対する住宅ローン返済額の割合が適正かどうかが判断されます。一般的に、返済負担率は25~35%以内が目安とされています。
- 勤務先の安定性:勤務先の業種、規模、安定性が評価されます。上場企業や公務員は評価が高く、個人事業主や設立間もない会社は厳しく審査される傾向があります。
- 信用情報の状況:過去のクレジットカードや各種ローンの利用履歴、返済状況が確認されます。延滞や債務整理の記録があると、審査に大きく影響します。
- 他社借入状況:住宅ローン以外の借入(カードローン、自動車ローンなど)の残高と返済状況が評価されます。
- 物件の担保価値:借り換え対象となる住宅の現在価値と、借入希望額との関係が審査されます。
審査通過のコツ
auじぶん銀行の住宅ローン審査に通過するためのコツをご紹介します。
- 事前の信用情報確認:申込前に信用情報機関(CIC、JICC、KSC)で自分の信用情報を確認し、問題がないかチェックしましょう。
- 必要書類の完璧な準備:提出書類に不備があると審査が遅れるだけでなく、印象も悪くなります。チェックリストを作成し、漏れがないよう準備しましょう。
- 他社借入の整理:可能であれば、カードローンやキャッシングなどの他社借入を完済してから申込むことをおすすめします。
- 安定した収入の証明:転職直後の申込みは避け、安定した収入を証明できるタイミングで申込みましょう。
- 返済負担率の適正化:借入希望額を調整し、年収に対する返済負担率を適正な範囲内に収めることが重要です。
審査落ちの原因と対策
auじぶん銀行の住宅ローン審査に落ちる主な原因と、それぞれの対策について解説します。
よくある審査落ち理由:
- 信用情報に傷がある(過去の延滞記録など)
- 年収に対する返済負担率が高すぎる
- 勤続年数が短い
- 他社借入が多い
- 健康状態により団信に加入できない
- 物件の担保価値が不足している
信用情報改善の方法:過去に延滞があった場合、完済から5年程度で記録が消去されます。それまでは新たな延滞をしないよう注意しましょう。
再申込みのタイミング:審査に落ちた場合、すぐに再申込みするのではなく、落ちた原因を改善してから6ヶ月程度間を空けて申込むことをおすすめします。
他社検討の選択肢:auじぶん銀行の審査に落ちても、他の金融機関では審査に通る可能性があります。審査基準は金融機関によって異なるため、複数の選択肢を検討しましょう。
auじぶん銀行借り換えの手数料・諸費用
住宅ローンの借り換えでは、金利だけでなく手数料や諸費用も重要な検討要素です。
auじぶん銀行で借り換えを行う際にかかる費用を詳しく解説します。
auじぶん銀行への支払い手数料
auじぶん銀行に対して支払う主な手数料は以下の通りです。
事務手数料:借入金額×2.20%(税込)
例:3,000万円の借り換えの場合、66万円の事務手数料が必要です。
この手数料は融資実行時に借入金から差し引かれるため、事前に現金で用意する必要はありません。
保証料:原則として無料ですが、審査結果により「保証付金利プラン」となった場合は、金利に保証料相当額が上乗せされます。
印紙代:ネット銀行のため電子契約を利用するので、原則として不要です。ただし、連帯保証人を設定する場合は200円の収入印紙が必要な場合があります。
繰上返済手数料:一部繰上返済、全額繰上返済ともに無料です。
その他の諸費用
auじぶん銀行以外に支払う必要がある諸費用もあります。
- 登録免許税:抵当権設定登記のために必要な税金で、借入金額×0.4%が目安です(3,000万円の場合、12万円程度)。
- 司法書士報酬:抵当権の設定・抹消登記を行う司法書士への報酬で、一般的に10~15万円程度が必要です。
- 火災保険料:住宅ローン利用時は火災保険への加入が必須です。保険期間や保障内容により異なりますが、年間数万円程度が一般的です。
- 既存ローンの完済手数料:現在借り入れている金融機関に支払う手数料で、一般的に1~3万円程度です。
手数料を含めた総合判断
借り換えのメリットを正しく評価するには、これらの諸費用を含めた総合的な判断が必要です。
- 諸費用込みの総支払額比較:現在のローンの残り期間での総支払額と、借り換え後の総支払額(諸費用含む)を比較します。
- 回収期間の計算:諸費用を月々の軽減額で割ることで、何ヶ月で諸費用を回収できるかを計算できます。
- 長期的なメリット算定:借り換え後の残り期間全体でのメリット額を算出し、諸費用を上回るかどうかを確認します。
例:3,000万円の借り換えで月々2万円の軽減が見込める場合、諸費用約100万円を50ヶ月(約4年2ヶ月)で回収できる計算になります。
auじぶん銀行借り換えの申込み手順
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えは、ネット完結で手続きが可能です。
申込みから融資実行までの詳しい流れを解説します。
事前準備
スムーズな手続きのために、以下の準備を事前に行いましょう。
必要書類の準備:
- 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
- 収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書など)
- 物件関連書類(売買契約書、重要事項説明書など)
- 現在の住宅ローン関連書類(返済予定表、残高証明書など)
auじぶん銀行口座開設:住宅ローン利用には円普通預金口座が必要です。口座開設には1~2週間かかるため、早めに手続きを始めましょう。
現在のローン情報整理:借入残高、金利、返済期間などの詳細情報を整理しておきます。
仮審査申込み
まずは仮審査から申込みを開始します。
- オンライン申込み:auじぶん銀行の公式サイトから、住宅ローンマイページに登録し、必要事項を入力します。
- 入力項目:個人情報、勤務先情報、年収、借入希望額、現在の住宅ローン情報などを入力します。
- 審査期間:最短1営業日、通常1~3営業日で仮審査結果が通知されます。
仮審査では主に申込者の属性情報により返済能力が判断され、本審査に進むかどうかが決まります。
本審査手続き
仮審査に通過した後、本審査に進みます。
- 追加書類提出:仮審査で入力した内容を証明する書類を提出します。書類はスマートフォンで撮影してアップロードするか、郵送で提出可能です。
- 在籍確認の実施:勤務先に電話で在籍確認が行われます。auじぶん銀行の担当者が個人名で電話をかけるため、住宅ローンの申込みであることが同僚に知られる心配はありません。
- 審査期間:必要書類がすべて揃ってから3~10営業日程度で本審査結果が通知されます。
本審査では、仮審査より詳細な審査が行われ、物件の担保評価なども実施されます。
契約・実行手続き
本審査に通過したら、いよいよ契約手続きに進みます。
- 契約内容の確認:融資金額、金利、返済期間などの契約内容を最終確認します。この段階で契約条件に納得できない場合は、契約を見送ることも可能です。
- 司法書士との面談:抵当権設定登記のため、auじぶん銀行が指定する司法書士との面談が必要です。本人確認と登記手続きの説明が行われます。
- 融資実行と完済手続き:指定した融資実行日に、auじぶん銀行から借入金が振り込まれます。その資金で現在の住宅ローンを完済し、抵当権抹消に必要な書類を受け取ります。
- 抵当権設定・抹消登記:司法書士が既存の抵当権抹消と新しい抵当権設定の登記手続きを行います。
申込みから融資実行まで、通常1~2ヶ月程度の期間を見込んでおくとよいでしょう。
他社住宅ローンとの比較
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えを検討する際は、他社との比較も重要です。
主要金融機関との違いを詳しく比較してみましょう。
ネット銀行との比較
同じネット銀行である楽天銀行、PayPay銀行、SBI新生銀行との比較を行います。
銀行名 | 変動金利 | 10年固定 | 事務手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 0.169%(au優遇時) | 1.355% | 借入額×2.20% | au優遇、充実した団信 |
楽天銀行 | 0.550% | 1.855% | 借入額×1.10% | 楽天ポイント特典 |
PayPay銀行 | 0.380% | 1.330% | 借入額×2.20% | 業界最低水準の金利 |
SBI新生銀行 | 0.420% | 0.950% | 借入額×2.20% | 手数料定額プランあり |
auじぶん銀行は、au優遇が適用される場合の変動金利が非常に競争力があり、団信の充実度も他社より優れています。
ただし、auユーザーでない場合は、PayPay銀行やSBI新生銀行の方が有利な場合もあります。
メガバンクとの比較
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行といったメガバンクとの比較も重要です。
項目 | auじぶん銀行 | メガバンク |
---|---|---|
変動金利 | 0.169%(au優遇時) | 0.345%~0.475%程度 |
事務手数料 | 借入額×2.20% | 3.3万円+借入額×2.20% |
相談体制 | 電話・チャット | 店舗での対面相談 |
手続き | ネット完結 | 店舗来店が基本 |
ブランド力 | 中程度 | 高い |
金利面ではauじぶん銀行が有利ですが、メガバンクは対面でのサポート体制や長い歴史による安心感があります。
金利の安さを重視するか、サポート体制の充実を重視するかで選択が分かれるところです。
地方銀行・信用金庫との比較
地域密着型の金融機関との比較も参考になります。
地方銀行・信用金庫の特徴:
- 地域に根ざした丁寧なサービス
- 長期的な取引関係を重視
- 柔軟な審査対応
- 金利はやや高めの傾向
金利の競争力ではauじぶん銀行が優位ですが、地方銀行や信用金庫は個別の事情に応じた柔軟な対応が期待できます。
特に、自営業者や個人事業主の場合は、地域金融機関の方が審査に通りやすい場合もあります。
借り換えシミュレーション事例
実際の数値を使って、auじぶん銀行への借り換えメリットを具体的に検証してみましょう。
公式サイトでは住宅ローンのシミュレーションを提供しています。
メガバンクからの借り換え事例
大手銀行から借り換える一般的なケースを想定して計算します。
借り換え前の条件:
- 借入残高:3,000万円
- 金利:年1.50%(変動金利)
- 残り期間:25年
- 月々返済額:約120,000円
借り換え後の条件(auじぶん銀行、au優遇適用):
- 借入金額:3,000万円
- 金利:年0.169%(変動金利)
- 期間:25年
- 月々返済額:約103,000円
借り換えメリット:
- 月々返済額の軽減:約17,000円
- 総返済額の軽減:約510万円
- 諸費用:約100万円
- 正味メリット:約410万円
この例では、諸費用を差し引いても400万円以上のメリットがあり、借り換えを行う価値が十分にあることがわかります。
他ネット銀行からの借り換え事例
他のネット銀行からauじぶん銀行に借り換える場合のメリットを検証します。
借り換え前(他ネット銀行):
- 借入残高:2,500万円
- 金利:年0.50%(変動金利)
- 残り期間:20年
- 月々返済額:約125,000円
借り換え後(auじぶん銀行、au優遇適用):
- 借入金額:2,500万円
- 金利:年0.169%(変動金利)
- 期間:20年
- 月々返済額:約106,000円
借り換えメリット:
- 月々返済額の軽減:約19,000円
- 総返済額の軽減:約456万円
- 諸費用:約80万円
- 正味メリット:約376万円
この場合も、au優遇により大幅な金利差が生まれ、大きなメリットが期待できます。
金利タイプ変更を伴う借り換え事例
固定金利から変動金利に変更する場合のシミュレーションです。
借り換え前(10年固定金利終了後):
- 借入残高:2,000万円
- 金利:年2.85%(固定期間終了後の店頭金利)
- 残り期間:15年
- 月々返済額:約138,000円
借り換え後(auじぶん銀行変動金利):
- 借入金額:2,000万円
- 金利:年0.169%(変動金利、au優遇適用)
- 期間:15年
- 月々返済額:約112,000円
借り換えメリット:
- 月々返済額の軽減:約26,000円
- 総返済額の軽減:約468万円
- 諸費用:約60万円
- 正味メリット:約408万円
固定金利期間終了後の高金利から変動金利に借り換えることで、大幅なコスト削減が可能です。
シミュレーション活用方法
auじぶん銀行の公式サイトには、借り換えシミュレーションツールが用意されています。
シミュレーターの使い方:
- 現在のローン情報(残高、金利、期間)を入力
- 借り換え希望条件(金利タイプ、期間)を選択
- au優遇の適用可否を確認
- 諸費用を含めたメリット額を算出
複数パターンでの試算:変動金利と固定金利、異なる返済期間での比較を行うことで、最適な条件を見つけることができます。
将来の金利変動想定:変動金利を選ぶ場合は、将来的に金利が上昇した場合の影響もシミュレーションすることが重要です。
よくある質問(FAQ)
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えについて、よく寄せられる質問にお答えします。
審査・条件に関する質問
Q. auユーザーでなくても申込めますか?
A. はい、auユーザーでなくても申込み可能です。ただし、au優遇による金利引下げは適用されないため、標準金利での契約となります。それでも業界水準と比較して競争力のある金利で利用できます。
Q. 勤続年数が短くても審査に通りますか?
A. 明確な勤続年数の下限はありませんが、一般的に1年以上の勤続が望ましいとされています。転職直後の場合は、収入の安定性を示す書類を追加で提出することで審査に通る可能性があります。
Q. 派遣社員・契約社員でも利用できますか?
A. 派遣社員や契約社員の方でも申込み可能です。ただし、契約期間の更新見込みや収入の継続性が重視されるため、正社員よりも審査が厳しくなる傾向があります。
Q. 他社借入があっても大丈夫ですか?
A. 他社借入があっても申込み可能ですが、総返済負担率が年収の35%以内に収まることが重要です。可能であれば、借り換え前に他社借入を整理することをおすすめします。
手続き・サービスに関する質問
Q. 申込みから融資実行まで何日かかりますか?
A. 仮審査は1~3営業日、本審査は3~10営業日程度で結果が出ます。契約から融資実行までを含めると、全体で1~2ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。書類不備があると期間が延びるため、事前準備が重要です。
Q. 在籍確認はありますか?
A. 原則として勤務先への在籍確認が行われます。auじぶん銀行の担当者が個人名で電話をかけるため、住宅ローンの申込みであることが同僚に知られる心配はありません。
Q. つなぎ融資は利用できますか?
A. 申し訳ございませんが、auじぶん銀行ではつなぎ融資は取り扱っていません。住宅の建築や購入と同時につなぎ融資が必要な場合は、他の金融機関を検討する必要があります。
Q. 繰上返済は手数料無料ですか?
A. 一部繰上返済、全額繰上返済ともに手数料無料です。1万円から繰上返済が可能で、ネット上で24時間いつでも手続きができます。
金利・費用に関する質問
Q. au優遇はいつまで続きますか?
A. au優遇は、auモバイルやじぶんでんきなどの対象サービスを利用している限り、借入期間中継続して適用されます。ただし、対象サービスを解約した場合は優遇が終了するためご注意ください。
Q. 変動金利はどのタイミングで変わりますか?
A. 変動金利の見直しは年2回(4月1日、10月1日)行われ、新金利はそれぞれ6月と12月の約定返済日から適用されます。ただし、5年ルールにより返済額の変更も5年ごととなります。
Q. 諸費用はどのくらいかかりますか?
A. 主な諸費用は事務手数料(借入額×2.20%)、登記関連費用(10~15万円程度)、火災保険料などです。借入額3,000万円の場合、総額で100万円程度が目安となります。
Q. 金利タイプの変更はできますか?
A. 変動金利から固定金利への変更は可能ですが、固定金利から変動金利への変更はできません。金利タイプの選択は慎重に行うことが重要です。
auじぶん銀行借り換えがおすすめな人・そうでない人
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えが適している人、そうでない人の特徴を整理します。
auじぶん銀行借り換えがおすすめな人
以下の特徴に当てはまる方には、auじぶん銀行での借り換えを強くおすすめします。
auユーザーで金利優遇を受けられる人:auモバイルやじぶんでんきを利用している方は、最大年0.15%の金利優遇により他社を圧倒する低金利で借り換えが可能です。
ネット手続きに慣れている人:オンライン銀行の利用経験があり、ネット上での手続きに抵抗がない方には、便利で効率的なサービスを享受できます。
変動金利でリスクを取れる人:金利上昇リスクを理解した上で、低金利のメリットを最大限活用したい方には最適です。
現在の金利が高い人:1.0%以上の金利で借りている方は、借り換えによる大幅なメリットが期待できます。
団信保障を重視する人:がん50%保障や4疾病保障が無料で付帯するため、保障を重視する方には大きな価値があります。
早期完済を予定している人:繰上返済手数料無料のメリットを活かし、効率的な完済を目指す方におすすめです。
他社を検討した方が良い人
一方で、以下の特徴がある方は他社の検討も必要かもしれません。
対面相談を重視する人:住宅ローンという大きな契約について、担当者と直接会って相談したい方は、店舗を持つ金融機関の方が適しています。
つなぎ融資が必要な人:住宅の建築や買い替えでつなぎ融資が必要な場合は、対応可能な他の金融機関を選択する必要があります。
固定金利を重視する人:金利変動リスクを避け、返済額を固定したい方は、より有利な固定金利を提供する他社を検討することをおすすめします。
auサービスを利用していない人:au優遇が受けられない場合は、他社の方が有利な条件を提示している場合があります。
金利変動リスクを避けたい人:将来的な金利上昇への不安が強い方は、長期固定金利に強い他社を検討した方がよいかもしれません。
検討時のチェックポイント
借り換えを検討する際は、以下のポイントを必ずチェックしましょう。
現在の借入条件との比較:金利差、諸費用、総支払額を正確に計算し、本当にメリットがあるかを確認します。
ライフプランとの整合性:将来の収入見通し、教育費、老後資金などの計画と照らし合わせ、無理のない返済計画かを確認します。
リスク許容度の確認:変動金利を選ぶ場合は、金利上昇リスクを許容できるかを慎重に判断します。
トータルコストの評価:金利だけでなく、手数料、団信保障、サービス内容を総合的に評価します。
まとめ
auじぶん銀行の住宅ローン借り換えは、業界トップクラスの低金利と充実した団信保障、ネット完結の利便性が大きな魅力です。
特にauユーザーには金利優遇もあり、大幅な返済負担軽減が期待できます。
変動金利0.169%(au優遇適用時)という驚異的な低金利により、現在1.0%以上の金利で借りている方は年間数十万円の負担軽減も可能です。
また、がん50%保障や4疾病保障が金利上乗せなしで利用できるため、万が一の際の安心感も得られます。
ただし、対面相談の不在や金利変動リスクなど、注意すべきデメリットもあります。
ネット銀行のため店舗での相談ができない点や、変動金利選択時の将来的な金利上昇リスクは十分に理解しておく必要があります。
借り換えを成功させるには、現在のローン条件をしっかり比較し、諸費用を含めた総合的な判断が重要です。
事務手数料や登記費用なども含めて、本当にメリットがあるかどうかを慎重に計算しましょう。
また、審査に通過するためには、信用情報の確認や必要書類の完璧な準備も欠かせません。
まずは公式サイトでシミュレーションを行い、具体的なメリット額を確認してから仮審査に申し込むことをおすすめします。
住宅ローンは長期にわたる大きな契約なので、メリット・デメリットを十分に理解し、ご自身のライフプランに最適な選択をしましょう。
auじぶん銀行の借り換えが、あなたの住宅ローン負担軽減と豊かな生活の実現に役立つことを願っています。